最近はスマホのカメラで日常の写真を撮る機会がめっきり増えた事と思います。
カメラ性能もどんどんあがっていてデジカメ並だなんて言われますが、それでも綺麗に撮影するのはなかなか難しいですよね?
今回はそんな方向けに基礎的なスマホのカメラテクニックをお伝えします。
1度知ってしまえば便利に活用できてライフスタイルをより豊かにする一助になると思いますよ!
Contents
スマホのカメラとデジカメや一眼カメラとの違いとは?
近年スマホカメラは「デジカメ並」と言われますが、何がデジカメ並で何がデジカメや一眼カメラに劣っているのかご存知でしょうか?
スマホはその得意な距離、光量での撮影時にデジカメと遜色ない写真を撮る事ができます。
スマホと普通のカメラとの違いは光量と距離(画角)なんですね。
その光量に関係する最も大きな違いはセンサーサイズにあります。
センサーサイズが大きな一眼カメラやデジカメは光をたくさん取り込む事ができるので、
- 拡大しても粗さが出にくい
- 同じ画面内に明暗差がより豊かに映し出される
という違いが明確に表れます。
例えばスマホのXperia 1 III SO-51Bは1/1.7型というセンサーサイズになり、スマホでは大き目のセンサーサイズを搭載した機種でもこのぐらいのサイズの物が多いです。
これは7.5mm × 5.6mmというサイズになります。
ではコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)や一眼カメラだとどうなるでしょうか?
センサーサイズが大きい物だとフルサイズやAPS-Cという規格があります。
最も大きなセンサーサイズであるフルサイズを搭載したキャノンのEOS RP RF24-105だと以下のような写真が撮れます。
#今年のベストショット
川崎の工場夜景
📷EOS RP / RF24-105 F4L
25” F18 ISO250 pic.twitter.com/H2WzGe9323— NAO_M (@NaoM_tsum) December 26, 2020
2番目に大きなAPS-Cというセンサーサイズを備えたリコーのGR Ⅱだとこのような写真が撮れます。
1枚目:雨のち絶景(明神三国峠)
2枚目:アナベルと西武線(東村山市北山公園)
3枚目:梅雨の晴れ間(東京ディズニーランド)
4枚目:colorful building(お台場)
今月は何とか4枚揃えられた🤟
4枚目以外はGR2での撮影📷
誰かと行く撮影は楽しいと改めて思った月でした😌#6月を写真4枚で振り返る pic.twitter.com/ByJ4H3vky7— CB (@CB_178) June 29, 2021
このように夜の表現や色鮮やかさはセンサーサイズの大きさが十分に生かされていると言えます。
センサーサイズ規格 | センサーサイズ寸法 | 搭載例 | 画素数 | 参考価格 |
フルサイズ | 36×24mm | EOS RP RF24-105 | 2710万画素 | ¥146,520(価格com参照) |
APS-C | 23.6×15.8mm | GR Ⅱ | 約1620万画素 | ¥69,800(価格com参照) |
1/1.7型 | 7.5mm × 5.6mm | Xperia 1 III | 約1220万 | 154,440円(オンラインショップ参照) |
ただしセンサーサイズは夜に大きな差が出ますが、光が十分にある日中の撮影だとそこまで大きな差はありません。
またスマホカメラは携帯性の高さや、目の前の風景を思い立ったらすぐ撮影できる即時性で優位があります。
スマホと通常のカメラの違いの2つ目は得意な撮影距離です。
デジカメや一眼カメラは一般的に望遠性能が高いですし、一眼カメラはレンズを変更する事で焦点距離を変更し、最適な画角で撮影する事ができるのが強みと言えます。
つまり旅行で出会う壮大な景色やライブやスポーツ観戦、夜景撮影等ではカメラに分がありますし、
日常のランチ写真や友人との写真等ではスマホでも十分に良い写真が撮れるという事です。
ではここからスマホ撮影のテクニックを紹介していきますね!
スマホ撮影時に手ブレを減らす方法
スマホは操作する時は片手で持つ事が多いですが、カメラ撮影の時はできるだけ両手で持つようにしましょう。
それだけでけっこう手ブレを減らす事ができますよ!
また、シャッターを押す時にカメラマークをタップするとどうしてもブレやすいです。
そういった場合は、ボイスやサイドボタンでシャッターを押せる機種もあるのでその機能を活用したり、
タイマー機能も「押す」という動作と「持つ」という動作を分離できて安定しますよ!
シャッターを押す時に呼吸を止めるのも効果的です。
一度で100%の精度を求めない
デジカメやスマホの良い所は何度でも取り直しできる点です。
特に動く物を撮影するのは難しいので、1度のシャッターに全力を注ぐというより、
何度もシャッターを切って1枚良いのが撮れればOKという気持ちで臨み、いらない写真は後で削除してしまいましょう。
被写体と撮影者の位置関係は、順光・逆光・サイド光を使い分けよう
順光での撮影
被写体の正面にまんべんなく光が当たっている状態を言います。
色や形をはっきり正確に写す事ができ、風景写真に向いています。
屋内での人物撮影では、撮影者が窓や太陽を背中にした順光で撮影するのが最も綺麗に撮影しやすいですよ!
サイド光での撮影
被写体の横方向から光が当たっている状態です。
影が強く出やすいので立体感が出ます。
逆光での撮影
被写体の背後から光が当たっている状態です。
料理をおいしそうに撮れたり、ふんわりした人物写真が撮れますが、被写体が暗くなりがちです。
室内で料理や花を撮影する時等に有効です。
ここからは実践的な水族館での撮影を元にスマホ撮影のテクニックを紹介するドコモ公式動画の紹介です。
「プロカメラマンが教える!スマホの撮影テクニック」紹介&解説!
ドコモ公式から動画でスマホ撮影テクニックの紹介動画がアップされています。
個人的にとても勉強になる内容なので是非たくさんの人に知っておいてもらえたらと思い紹介いたします。
プロカメラマンである岡田清孝さんが教えるスグに活用できるタメになる知識になっています。
被写体にピントを合わせる
当たり前と思うかもしれませんが本当の基礎から教えてくれています。
カメラアプリで主役になる被写体を収め、タップする事でピントが合います。
被写体の明るさを調節する
タップしてピントを合わせた後に表示される太陽マークのバーを上下(もしくは左右)にスライドさせる事で明るさ調整ができますので、暗くなり過ぎないよう調節します。
暗いシチュエーションではISO感度を調整してブレ防止する
暗いシチュエーションでは「プロモード」にしてISO感度を高い数値にすると明るくブレにくくなってくれます。
このあたりから知らなかったという方も多いと思いますが簡単なので是非やってみて下さい!
連写(バースト)モードを活用する
動きの速いペンギン等を撮影する時は連写(バースト)モードで複数枚撮影し、後から良い写真を選ぶと良い写真が撮れやすいです。
この時、アップじゃなく少し引きで撮影し、後からトリミングを行うと良い写真を撮れる確率がアップします。
こういった事も想定して画素数の高いスマホを選ぶのがおすすめなんですが、画素数とはなんぞやという所を解説します!
画素数とは?
画素数が高い方が細かい部分まで綺麗に写ります。
大きなサイズでプリントしたい場合、もしくは一部をトリミングして拡大する場合に高い画素数の方が綺麗になるというわけです。
これぐらい違ってくるので、先ほどのように被写体が素早く動く場合に、
引きで撮影して見切れないようにしつつ後からトリミングをする時に高い画素数のカメラは有効ですね!
明るい水槽の魚と一緒に写りたい時のコツ
逆光を緩和する為には、水槽正面でなく少し角度を変えてサイド光にして撮影することで綺麗に撮影できます。
正面だと逆光で人物が暗くなってしまっていますが、ナナメ方向から撮影する事で、水槽内と人物の両方が明るくなりましたね!