今回は携帯電話を購入・契約する時に必ず勧められるであろうケータイ補償サービスについて解説します。
ケータイショップではたくさんの必要ない有料コンテンツを勧められると思っている方も一定数おられると思いますが、
今回はドコモスタッフが本当に必要あるのか、実は必要ないのかをメリットデメリット含めて完全に解説していきます。
なぜ必要なのか、必要ない方はどういう方なのかをきちんと論理立てて解説しますので、
最後まで読んで頂くと理解につながり、ご自身の契約時に正しい決断ができる事と思います。
Contents
ケータイ補償サービスとは?サービス概要解説!
月額363円~1100円(税込)で4種類の保証を受けられるサービスです。
具体的にはご契約者の使用端末が➀故障➁水濡れ➂盗難④紛失のトラブル発生時に
交換電話機を提供
故障修理費の金額負担
データ復旧費の金額負担
ケータイお探しサービスが無料に
元々の呼び名はケータイ補償 お届けサービスでしたが、2019年5月31日以降はケータイ補償サービスとなっております。
ケータイ補償サービスの申込方法と加入できるタイミングについて
ケータイ補償サービスは機種購入時にサービスの加入が必要です。
人間も病気になった後に保険には入れないように、ケータイ補償も壊れる前に加入するという仕組みになっています。
具体的には購入日含めて14日以内と決まっています。
ドコモショップ店頭では機種購入当日のみ加入申込ができ、それ以降の14日以内だと補償対象とする電話機からドコモ インフォメーションセンターに連絡することで、加入申込みが可能です。
その時しかご契約できないので、ショップでご契約時に必ずお勧めするというわけです。
もちろん補償サービスの申込時にトラブルにあっていない状態である事が条件になっています。(破損していない等)
月額料金について
月額料金が363円~1100円(税込)となっているのは機種ごとに変化するからです。
最新のハイスペック高額機種と、古い安価な機種では補償する為の料金が変わってくるという事です。
保険でも若い元気な内に加入するのと、比較的高齢になってから加入するのでは後者の方がお値段が高くなるのと同じですね!
具体的な補償にかかる月額料金は
スマホ・タブレットの場合:550円/825円/1100円のいづれか
ドコモケータイの場合:363円
となっています。
スマホ・タブレットは機種ごとにさらに月額料金が変動しますが、
スマホだと550円か825円がほとんどで、ごく一部の超ハイスペックiphoneだけ1100円というような印象です。
詳細は以下でご確認頂けます。
※キャンペーンで初月だけ月額料金無料になっています。
続いて、この月額料金を払うとどんな補償がもらえるのかを解説していきますね!
4つの補償サービス詳細
ここからケータイ補償サービスで補償できる3つのサービス内容を解説していきます。
交換電話機の提供
ご利用機種がトラブルに遭った時に、交換電話機(リフレッシュ品)を、交換電話機提供申込みの当日~2日以内に提供できます。
交換電話機の提供は年間最大2回までの上限(2回目の交換から1年間できないという意味)があります。
受取方法は3種類あって、急ぎ度合やかかる費用で選ぶ事ができます。
配送でのお届け(通常配送)
配送でのお届け(エクスプレス配送)
店頭交換(ドコモショップでの受取)
配送でのお届け(通常配送)
パソコン(My docomo)・ドコモショップでの申込・ケータイ補償サービスセンター(TEL)で申込む事ができます。
当日~2日以内でのお届けになり、以下の通常料金のみがかかります。
端末ジャンル | 月額料金(税込) | 交換機費用(税込) | 違約金 |
スマートフォン・タブレット | 550円コース | 8,250円 | 4,4000円 |
825円コース | 12,100円 | 6,6000円 | |
1100円コース | 12,100円 | 88,000円 | |
ドコモケータイ | 363円コース | 5,500円 | 132,000円 |
My docomoからの申込の場合はWEB割として上記通常価格から10%割引で利用する事ができますので、最もおすすめの方法になりますよ!
上記交換料金を支払ったからといって端末の分割費用には変動ありませんのでご注意下さい(免除になるとかはありません)ね。
※ここで記載のある違約金とは旧電話機をご送付いただけない場合にかかってしまう費用です。
次に説明する2つの受取方法は、上記の通常料金に追加費用がかかるけどさらに早い対応ができますよというサービスになっています。
配送でのお届け(エクスプレス配送)
交換電話機のお届け先が東京都23区もしくは大阪府大阪市の場合、お申込み手続き完了から4時間以内でのお届けが可能です。
この超絶スピードで配送を希望の場合、追加送料として3,300円(税込)が通常料金とは別でかかります。
店頭交換(ドコモショップでの受取)
ドコモショップ店頭で受取を希望する場合、以下のリンクにある「店頭交換取扱い店舗(2021/4/6時点で153店舗)」で、
同一機種の在庫がある場合は、当日その場で交換電話機を受取が可能です。
在庫を調べてあれば、すぐ交換できるのである意味最速のサービスですが、
1回あたり22,000円(税込)が追加で必要になり、この価格にさらに上記表のコースごとの通常料金がかかります。
現在はキャンペーン中で、1回あたり店頭受取追加費用は別途13,750円(税込)になっています。
交換電話機の提供サービスの補償回数と料金変動について
ケータイ補償サービスの交換電話機の提供はサービスは「配送でのお届け」「店頭交換」を合わせて、1年間に2回まで使用可能です。
2019年5月31日以降にケータイ補償サービスを申込を行なった場合は配送でのお届け(通常配送)で記載した表の通りですが、
それ以前にケータイ補償サービスやケータイ補償お届けサービスを申込された方は1回目と2回目の交換電話機の提供にかかる費用や違約金が異なる場合があります。
詳細は以下をご確認ください。
故障修理費の金額負担
故障してしまった機種を、ドコモで修理する場合の修理代金をサポートします。
またメーカによる保証期間1年間に加え、2年目以降も修理受付終了までドコモが保証できます。
修理の対象は電話機本体のみです。リアカバーなどのオプション品は買替となります。
水濡れ・全損(内部基板の変形・破損)・改造(ソフトウェアの改造も含む)および、
ドコモ指定の故障取扱窓口・iPhone・iPadリペアコーナー以外で修理した電話機は対象外になります。
つまり最もよくある水濡れに関しては修理ではなく、交換電話機の提供の方であれば可能という事です。
修理できるできないは以下に目安記載してあります。
修理費用は表のようになります。
iPhone・iPad以外 | iPhone | ||
保証対象内の故障 | 無料(修理受付終了まで) | ご購入から1年間 | 無料 |
2年目以降 | 上限額5,500円 (修理受付終了まで) |
||
保証対象外の故障 | 上限3,300円(修理受付終了まで) | 上限5,500円(修理受付終了まで) |
ケータイ補償サービスに加入していなかった場合と加入している場合をシミュレーション比較すると、
以下のように驚く程多額の費用がかかってしまう事がわかります。
ハイスペック モデル例
Xperia 1 SO-03Lの場合 実費修理代金例(税込) |
スタンダード モデル例
AQUOS Sense2 SH-01Lの場合 実費修理代金例(税込) |
ドコモ ケータイ例
arrows ケータイ F-03Lの場合 実費修理代金例(税込) |
|
ディズプレイ修理 | 42,230円 | 17,160円 | 11,550円 |
内臓電池交換 | 10,120円 | 8,360円 | – |
基板修理 | 35,310円 | 18,700円 | 20,680円 |
修理上限額 | 97,900円 | 36,520円 | 26,620円 |
ケータイ補償加入の場合(税込) | 上限 3,300円 |
ここまで詳細にケータイ補償サービスの内容について解説してきましたが、
この修理費用が今回の記事におけるめちゃくちゃ重要な部分になります。
このシミュレーション表を使用してケータイ保証サービスの必要性を後ほど解説しますね!
ひとまずケータイ補償サービスの内容解説の続きを行います。
データ復旧費の金額負担
ドコモには「ケータイデータ復旧サービス」と言う物があります。
水濡れや破損などにより故障したケータイをお預かりし、約2週間でデータをDVD-R、またはサーバーに保存しお客さまへお渡しするという内容です。
復旧できるデータは電話帳・画像・動画・スケジュール・メモ・ドコモメール等になります。
このサービスの利用料が
ケータイ補償サービスに加入されている場合 1,100円(税込)
ケータイ補償サービスに未加入の場合 8,800円(税込)
と大きく異なります。
これに関しては安心だなとか、助かったわという方もいらっしゃる一方、別のリスク回避の方法もあります。
データ復旧サービスで復旧できる「電話帳・画像・動画・スケジュール・メモ・ドコモメール」はいずれもgoogleのサービスで代替できるサービスです。
電話帳はgoogle電話帳でも代替できるし、画像や動画もgoogleフォトに入れておく事ができます。
もちろんスケジュールはgoogleカレンダー、メモはgoogleドキュメント、ドコモメールはgmailに置き換える事ができますね。
googleサービスを利用して全てをクラウド上(ネット上のロッカーみたいな物です)に保管する事で、
端末にもしもの事があっても別の端末から同じデータを抜き出す事が可能です。
こういうリスク回避も活用してもいいかもしれません。
ケータイお探しサービスが無料に
ケータイやスマートフォンの紛失時などにご自身のケータイのおおよその位置を検索することができるサービスで、
これはいざという時に助けられる可能性が大いにあるサービスです。
※普段スマートフォンのGPS設定をOFFにしていても、検索時に自動でONにすることができ、精度よくスマートフォンの位置を確認可能
※電池が切れていても切れる直前の位置を確認可能
ケータイ補償サービスの必要性について!
ケータイ補償サービスは今の時代では必要な理由!
ここまでサービスの内容について徹底解説してきましたが、必要性に関しては、現在はほぼ全ての方に必要なサービスであると私は考えております。
以前までは「壊さないから、なくさないから必要ない」という考えの方が一定数いらっしゃり、その意見もアリだなと思っていました。
しかし、今の時代はスマホはお返しプログラムを適用する前提で購入するモノであるという事が非常に重要なんです。
※これは他キャリアでも同様です。
どういう事か解説します。
画面割れでお返しプログラムの査定が通らない?査定条件からケータイ補償は必須!
ドコモでは端末を購入する際に36回払いにして、ドコモに返却した際に最大12回分の分割金を免除するスマホお返しプログラムというサービスがあります。
特にリスクもなく端末代を実質2/3にする事ができるので、ほとんどの方はこれを利用すると思いますが、
お返しプログラムの条件の中にとっても重要な点が1つあります。
それは返却時に端末が査定を通る事です。
ドコモ公式HPより
査定の1つ目にある画面割れがアウトなんでですね!
この画面割れを直してから返却しなければ、端末分割金の1/3が免除にならないわけです。
直す費用が先ほども掲載した、こちらのディスプレイ修理の欄の額なんです。
ハイスペック モデル例
Xperia 1 SO-03Lの場合 実費修理代金例(税込) |
スタンダード モデル例
AQUOS Sense2 SH-01Lの場合 実費修理代金例(税込) |
ドコモ ケータイ例
arrows ケータイ F-03Lの場合 実費修理代金例(税込) |
|
ディズプレイ修理 | 42,230円 | 17,160円 | 11,550円 |
内臓電池交換 | 10,120円 | 8,360円 | – |
基板修理 | 35,310円 | 18,700円 | 20,680円 |
修理上限額 | 97,900円 | 36,520円 | 26,620円 |
ケータイ補償加入の場合(税込) | 上限 3,300円 |
例えば Xperia 1の場合、(現在販売しておりませんが)仮に6万円だとします。
簡単の為、1/3がお返しプログラムで免除になるとすると、20,000円という事になります。
2年経過後に返却するとこの20,000円を支払わなくて良いわけですが、「2年間画面割れなし」で使うというのが条件になります。
2年となるとなかなか難しいですよね?
落下させてディスプレイから落ちると、ケースや保護フィルムがあっても、どこかは割れてしまう可能性があります。
割れているとお返しプログラムの査定はほぼ通りません。
丁寧に扱っていたとしても、基盤がおかしくなってしまう可能性もあります。
こういった際にケータイ補償サービスなしだと、2万円以上の修理費用が簡単に飛んでいきます( ゚Д゚)
ケータイ補償サービスありで修理だと上限3300円で済みます。
もちろんケータイ補償サービスの月額費用550円/月コースだと2年間で12650円かかります。
ですが、それでも端末代は普通に購入するよりも安く買えた上に、不慮のトラブルにも安心な補償がある状態が2年間あったという事になります。
もちろん交換によるリフレッシュ品や修理品はきちんとお返しプログラムの査定はクリアできますよ!
ケータイ補償サービスが必要な方、必要でない方とは?
これまでの解説から、
1度もスマホを壊したり、水濡れもさせず、ちょっとした画面割れもおこさず、内部基盤の故障も起こらないし、
ケータイ補償サービスの月額料金がムダだなと感じる方には必要ないと思います。
もしくはお返しプログラムを適用させずに契約される場合も必要ないケースがありますね。
逆にこれまでスマホを2年の使用期間中に手から落とした事が1度でもある方は入るべきだと思います。
ケータイ補償サービスの解約方法は?解約の前に注意点も!
ケータイ補償サービスの解約はdメニューのお客様サポートやドコモショップ、ドコモインフォメーションへの電話から解約する事ができます。
月途中で解約した場合は日割計算になるので必要なくなった場合にはできるだけ早く行動するとムダを抑える事ができます。
特に違約金も必要なく、いつでも解約する事ができますが、
1度解約すると同じ端末で入り直す事ができなくなるので、慎重に判断する必要があります。
まとめ
ケータイ補償サービスが必要か必要ないのかは以下のどちらにメリットを感じるのかの選択になると思います。
2年間端末に一切ダメージを与えていはいけないリスクがある代わりに月額費用が安くなるか
2年間補償内で使用できてちょっとした画面割れも許容できてお返しプログラム査定も安心か
多くの方は後者を選ぶのではないでしょうか?
この考えから、私はケータイ補償サービスへ入る事をおすすめしています!